インフルエンザと比べて子どもが発症しない理由から見る 新型コロナ“オミクロン変異株”感染防止対策
■感染源はトイレ?
糞口感染といえばノロウイルスが一般的で、食べ物からだけでなく、汚物を触った手から口や鼻を介して感染する。
昨年2月、約700人の感染者を出したダイヤモンドプリンセス号で、ウイルス検出が多かったのがトイレという。他には感染者が触った枕、電話、リモコン。同時期に感染者が出た屋形船もトイレでの検出が多かったという。外国の論文では物の表面に付着した新型コロナは低温低湿度では2週間、感染力を維持と発表されている。(糞口感染が主体であるが、咳やくしゃみがある場合は飛沫感染もありうる)
そこで井上先生は、トイレを清潔にすることをコロナの対策の1つに述べられている。店の入口にあるアルコール消毒液はトイレにこそ置くといいと。使用前後に便座とドアノブを消毒し、直後に必ず手を水で洗う。
マスクとソーシャルディスタンスを言い続けるテレビの専門家とは違う、氏のコロナメカニズムからの対策を頭に入れておくのもいい。(ホテルや飲食店など大勢が使うトイレはまめな消毒や洗浄が有効)
そして手洗い、うがい、さらに鼻洗浄。生理的食塩水(9グラムの食塩、小さじ1.5杯/水道水1Lのペットボトル)だと痛くないという。
あとは免疫力と体力を落とさないことが対策の基本と私は思う。
最後に私見~冬に窓を開けさせるテレビ
私が昨年に「煽り報道」と批判していた「モーニングショー」(テレビ朝日)は昨冬、陽性者増加の際に「冬も換気、電車でも窓を開ける」と提案した。
井上先生はある発言で、RNAウイルス(インフルやコロナなど)は高温多湿に弱い、昔は冬にはストーブにやかんを乗せて湯気を出して部屋を暖かくしてウイルスを殺した、昔の人は経験的に知っていた、という話をされた。
私の経験を加えると、空気がよどんだら母親が窓を開けて換気し、子どもが寒がる前に閉めた。気温が下がって寒くなると免疫力が落ちて発症しやすいと昔の人は知っていたからだ。
コロナ禍の日本人は、真冬でも店や電車や学校で窓を開けっぱなして、大勢が免疫力を落として発症しても「テレビが言っていた感染対策をしていました」と言い訳できるためにやめない。先人の知恵を忘れさせてテレビに従わせるメディアの同調圧力の強さ。
今冬も進歩せず、同じ繰り返しなのか。
文:松野大介
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